田中角栄元総理は28歳で政界進出、39歳で岸内閣の郵政大臣に就任、閣僚、自民党幹部を歴任し、昭和47年54歳で総理にまで昇りつめた。日中国交正常化を成し遂げ、第一次オイルショックに立ち向かい、その圧倒的な求心力で信奉者を増やし、機動力と決断力で昭和40年代の景気拡張期の日本を導いた。
その彼が愛したのは「酒」。自宅での晩酌、部下や同僚との会食、支持者との会合などで「オールドパー」を好んでいたことで知られている。
彼が感じてきた喜び、悲しみ、怒り、その傍にはいつも酒が寄り添い、彼の思いを共感していたに違いない。
田中角栄元総理の政治家人生と酒の結びつきを紐解く『田中角栄の酒「喜びの酒」「悲しみの酒」「怒りの酒」』刊行。