[特集]
故郷の酒を訪ねて
その土地の持つ気候風土と、脈々と受け継がれてきた技によって生まれる個性豊かな日本のお酒。今年の夏は、土地に根ざした「故郷の酒」に親しみ、その味わいに触れる時間を持ってみてはいかがだろう。
ワインの「ボルドー」や、ウイスキーの「スコッチ」のように、その地域で、決められた製法で造られたものだけが産地名を独占的に名乗ることができる地理的表示制度。
世界貿易機関(WTO)が定めたものだが、日本のお酒の中では6つの地域が地理的表示に指定され、世界に誇る銘酒として認められている。
今回の特集は、地理的表示に指定されている、熊本県の「球磨焼酎」、鹿児島県の「薩摩焼酎」、長崎県の「壱岐焼酎」、沖縄県の「琉球泡盛」、石川県の「白はくさんきくさけ山菊酒」、山梨県の「ブドウ酒(ワイン)」にスポットを当て、現地取材を交えてご紹介。
また、日本有数の酒処・新潟へ、特色ある銘醸蔵を訪ねた。
故郷のお酒の奥深い魅力を、じっくり堪能いただきたい。
□表紙絵『新聞』/大杉真司
京都を拠点に舞妓をテーマにした油絵を描き続けている大杉氏。独特の線
と色使いで描かれた作品は国内外で高い評価を受けています。
今号は、真っ赤に熟れたスイカとワインの置かれたテーブルに座る舞妓さん。
手にした新聞には何が書かれているのでしょうか。
□[巻頭言]酒ゴコロ、男ゴコロ—椎名誠「わが極上ビールベスト3」
□連載
・カクテルNOTE —〈PMM〉〔BAR OLD COURSE〕安岡啓介さん
・ワインのお話—高橋哲夫
・黄金の琥珀に純白の泡 松沢幸一
・お酒と福祉の醸す日々 — 川嶋舟
・「ミス日本酒」活動レポート—大濵彩花
・春宵酔刻 柄長葉之輔
・メッセンジャー黒田のめし活★パラダイス 〔GREEN CAMP cafe〕のハンバーガー
・飲むたび、こころ旅 —檀タツオ
・酒の肴、歴史が肴 —島直也
・日本酒スタイリスト 島田律子のSAKE スタイル
・日本の酒を世界のSAKEに 文/レオポルド・プツェリ 訳/西川彩奈
・メビウスの輪 —中村順一
・今宵の1話
□Special Report〜新潟清酒編 新潟の銘醸蔵巡礼
□特別記念鼎談
日本酒再発見。そして世界に向けて(下編)
中村稔氏(独立行政法人 情報処理推進機構参事・戦略企画部長)
三谷英弘氏(前衆議院議員・国際弁護士)
西川定良氏(大関・代表取締役社長)
□Interview
総合酒類メーカーとして飛躍していきたい
アサヒビール社長 平野伸一氏
□テキーラの新たな魅力を打ち出した『サウザ オルニートス ブラックバレル』
□歴史的な強みを生かしつつ、徹底した酒米へのこだわり
「飲まされるお酒」から「飲みたいお酒」へ
白鶴酒造(兵庫県神戸市) 代表取締役社長 嘉納健二氏インタビュー
□Culture
北の新地「サロン君屋」祝・45周年 特別記念対談
人との出会いを大切に、文化を育む
□アサヒの夏、味わいとデザインを楽しもう! □日本・ベルギー友好150周年記念ビール 『シュフ・ソレイユ 150』
□『アサヒドライプレミアム豊醸』ラウンジ 関西3都市にて期間限定オープン
□今度の〔日比谷BAR WHISKY-S III〕では 世界の5大ウイスキーが楽しめる
□Interview
ノルマンディーの自然の賜物・リンゴから生まれた
こだわりの「カルヴァドス」&「ジン」