エッセイストであり、俳句にも造詣が深い著者が、創刊40周年を超える酒の専門誌『たる』に連載中の「春宵酔刻(しゅんしょうすいこく)〜今宵の雑学は酒の肴〜」をまとめた文集。「春宵酔刻」では、自ら随筆に沿った絵を描き、 “酔宵子”という俳号を持つ俳人として、随筆の内容に即した一句も詠む。その時々の世相、著者の周辺の出来事や思い出、食事処やバーの話まで織りを交ぜながら軽快な文章で綴るエッセイは、読者に笑顔を、時には涙を誘う。
タイトルは、粋人の著者が立ち寄る銀座の〔Retreat Bar MOD〕〔WALK IN BAR MOD〕で楽しむカクテルの王様マティーニに由来し、「お酒を飲みながら読んで欲しい」との思いを込められている。お酒と共に味わいたいエッセイ集。